前代未聞のPW36人+1人が登場する灯争大戦を前に、あらゆるフォーマットで環境が大きく動く予感がしています。もちろんEDHもその例に漏れずカードリストのインクの染みと自分のデッキリストに目を凝らす日々を送る方も多いでしょう。

今回は特に愛機ブレイゴ構築は数多くの収穫があり今から楽しみです。
なので今まで構築したブレイゴのアーキタイプに軽く触れながら、新カードの寸評を行いたいと思います。
アーキタイプ解説はEDH構築におけるブレイゴのすすめとして、既存のブレイゴユーザーの同志だけでなくEDH初心者プレイヤーや今後ブレイゴEDHを作りたいけどどうすればいいの? って人、偉大なる永遠王を殺したくせにシレっとゲートウォッチ入りを果たして善人ツラしてるケイヤを許すな! こんな気持ちになるなら島や平地に産まれたかった……。 という人向けになればと思います。 

1、ブレイゴのすすめ
ブレイゴはEDH初心者の方にもおすすめできる素晴らしいジェネラルです。基本挙動やコンボが単純でEDHで強い青色を有しています。新セットが発表され、青か白か茶のパーマネントで有益なcip能力を持っているカードさえあれば採用理由になる高い拡張性も魅力です。ひとつのデッキに愛着を持って接したい方にも同様におススメできます。

2、基本挙動
なるべく早いターンでブレイゴを着地させ、cip能力持ちのパーマネントでアドバンテージを稼ぎ勝利を目指します。
《前兆の壁》《広がりゆく海》《胆液の水源》などのキャントリップ持ちパーマエントや《粗石の魔道士》《護衛募集員》《呪文探究者》などのサーチ能力持ちでアドバンテージを伸ばし、《造物の学者、ヴェンセール》《イシュ・サーの背骨》《隕石》などの妨害兼フィニッシュ手段に繋げます。
ブレイゴのブリンク能力は《ストリオン共鳴体》+マナファクトから2マナ以上出せる状態で無限ブリンクになります。
その過程で生まれる無限マナ(共鳴体の起動分の2マナ+1マナ以上で発生)と無限ブリンクに上記のカード等を織り交ぜフィニッシュします。
これが基本のゲームプランになりますがその脇を固める下記のような要素とアーキタイプが考えられます。

・タイムワープ型:追加ターンスペルを駆使してコンボを成立させる。ブレイゴに擬似速攻を持たせる意味もある。青茶デッキらしい挙動でEDHで青を握る理由にもなるので安定感高い。《運命のきずな》でより強化された。《古術師》で追加ターンを使い回すお手軽無限ターンを擁す場合もある。

・ロック型:《絡みつく鉄線》や《停滞》をブレイゴで維持し続けて場を温める型。《Tidal Control》で特定の色を虐め続けたりも。《第10管区のラヴィニア》《エレンドラ谷の大魔術師》を使い回すのもある意味ロック要素。《ファイレクシアの変形者》《賢いなりすまし》などクローン能力でロックをより強固にすることが多い。

・ウィザード型:《粗石の魔道士》《宝物の魔道士》《戦利品の魔道士》《反射魔道士》《造物の学者、ヴェンセール》など採用されがちな生物にウィザード種族が多いのでそれらの部族シナジーを狙う。ブレイゴと相性も良く勝ち筋になり得る《巻物の君、あざみ》がサブのジェネラルとして採用され《精神力》とのコンボが投入される。
《宝物の魔道士》はウィザードであり無限マナの勝ち筋になる《メムナーク》や《イシュ・サーの背骨》《ニンの杖》に触りやすい。

・オーラ型:《広がりゆく海》《麻痺の感触》《シッセイの創意》などのキャントリップオーラが採用されがちなので、それに併せて《ダークスティールの突然変異》などの《木化》系オーラや《不実》を《ヘリオッドの巡礼者》でサーチする構築。対ジェネラル面で強い。

・PW型:PWのルール変更で彼らが《伝説の》属性を持ち《サリアの槍騎兵》でサーチできるようになったことで生まれたアーキタイプ。《求道者、テゼレット》に繋ぎ、1ターンでブライトモノリスを揃えたり、《太陽の勇者、エルズペス》で盤面を抑えにかかる。《モックス・アンバー》が使いやすくなる。《サリアの槍騎兵》は伝説の土地や《ジェイスの誓い》などにも触れて結構器用。

以上は実際に私自身が使用したことのあるアーキタイプです。単一のアーキタイプとしてだけではなく複合の型も十分に考えられます。周りの環境や資産、好みに応じて参考にしてください。

3、灯争大戦で得るもの
本日のメインディッシュ。マジで得るもの多くてみんな試してみたい。

《迷い子、フブルスプ》:これをジェネラルに据えて《変幻の杖》とのコンボが話題ですが、ブレイゴにとっては貴重なキャントリップ生物。伝説なので《モックス・アンバー》の火種になるのが何よりエライ! 長らく主力選手だった《前兆の壁》が降板する可能性が……。アーキタイプを選ばない万能選手。

《カズミナの変成》:オーラ型構築での追加の除去枠。《ダークスティールの突然変異》《月への封印》《氷結》に次ぐ4枚目。

《灯の分身》:スーパー《クローン》。《賢いなりすまし》の方が範囲は広いが、伝説ルールを無視できる効果の一文で評価がブチ上がる。同名PWを並べたり、ブレイゴ2枚体制などが狙える。

《ドビンの拒否権》:スーパー《否認》。《呪文探究者》で見せつけよう!

《精鋭護衛魔道士》:2WUで2/3飛行のウィザード生物。cipでキャントリップと3ライフゲイン。《ドビンの鋭感》と書いてあることはほとんど同じだけど、ウィザードであることに重きを置くなら優先される。《護衛募集員》で触れないのは惜しい。青白の《悪意の大梟》刷ってくれ。《雲先案内人》は論外。

《ギルド球》:愛すべきゴミ。キャントリップアーティファクト。2色フィルターになるので咄嗟に使える可能性がある分丸い。

今回の問題枠PW。忠誠値能力は奥義以外はブレイゴの前では自由自在なので加味しないのだが、初の常在型能力持ちのPWの登場のせいで非常に悩まされる。

《覆いを割く者、ナーセット》:忠誠値能力もほぼドローなのでブレイゴとは好相性。対戦相手の2枚以上のドローを封じる能力がクソ強い。《意外な授かりもの》を唱える側に回るか、睨む側になるかそれが問題だ。PW型、ロック型で活躍が見込まれそう。

《時を解す者、テフェリー》:お化け。対戦相手は自分のターンでしかスペルが唱えられなくなる。自分の行動は邪魔されなくなるが他人のカウンターを期待できなくなる。マイナス能力も非常に強力で生物、茶、エンチャをバウンスしてワンドロー。邪魔な置物を消し飛ばしてアドも稼げる。問答無用で全アーキタイプに内定。

《大いなる創造者、カーン》:相手だけ《無のロッド》。追放除去された《ストリオン共鳴体》を回収できるぞ! 常在型能力が強すぎて忠誠値能力が霞む。しかし刺さらない相手もいる中で、相手限定ヌルロという理由だけで採用できるのか? っていうのは謎。ブレイゴは決して早いデッキではないのでそういう観点から見るならアリよりのアリ。

個人的にはせっかくなのでPWを主軸にした型を試してみたいところ。

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